2022年4月29日金曜日

激震!!現中2生からの高校入試

  先だって、神奈川県教育委員会より、現中2生からの公立高校入試について、改善方針案が出されました。

 塾屋としては、気になる情報が飛び込んできました。

 各所から、「どういうことなの?」とお問い合わせを頂いております。笑笑


詳細は、『神 奈 川 県 公 立 高 等 学 校入 学 者 選 抜 制 度 改 善 方 針』をご覧くだい。

では見ていきましょう!!
①大きな変更点は「面接試験」の廃止です。
 ⇒高校にとっては、面接点の差がつかず、とりあえず県の方針だから実施している高校が多かったのではないかと思います。面接が廃止となればより客観的な入試が行われることになるでしょう。

②ただし!!「面接」を実施したい高校は「特色検査」枠になります。
 ⇒高校によっては、面接を実施したいと思う高校があります。その場合、「特色検査」枠で実施が可能になります。

③募集人員の90%までを選考する一次選考は、「内申点」+「学力検査」(+「特色検査」)の総合点で選考します。
募集人員の残り10%を選考する二次選考は、「学力検査」+「第3学年調査書の観点別評価『主体的に学習に取り組む態度』を、A=3点、B=2点、C=1点に換算して9科目合計が選考に加える。
 ⇒一次選考は今までの面接点が削除されただけで大きな変更はありませんが、二次選考は大きな変更になりますね。傍線を引いた部分の中3次の観点別評価が加わるということが、、、

で、ですね、、、
今回の厄介な部分は、二次選考なのですよ。
今まで「学力検査+面接+高校により特色検査」で決まっていた部分ですが、観点別が加わるということは逆転が起こしにくくなるのですよ。
何らかの原因で、内申点が得られなかった受験生にとっては、学力検査で勝負できる枠でしたから。

資料を見てみると、二次選考で使用するCの資料=「主体的に学習に取り組む態度」の評価の合計を100点満点に換算し、それに2以上の係数をかけるとなっています。
観点別評価はABCの3段階ですから1教科の最大ポイントは3点×9教科分で最大27点満点になります。
もし、現入試の二次選考で多くの高校が採用している「学力:面接=8:2」を、そのまま「主体的観点」に変えると、「学力:主体的観点=8:2」となります。
これは、27点満点の主体的観点を100点満点に直し、さらに最低係数の2をかければ、27点満点が200点満点になります。学力検査は500点満点を800点満点に換算します。

ここで例えば
I君 学力検査 400点(500点満点)
観点別評価 18点(27点満点)=オールBとします。
すると、二次選考得点は、400点⇒640点、18点⇒133点 合計773点

O君 学力検査 359点
観点別評価 27点=オールAとします。
すると、二次選考得点は、359点⇒574点、27点⇒200点 合計774点

O君が総合点でI君を上回りました。観点別評価勝ちです。
本来の二次選考ならば、学力検査で400点取れたI君が合格しますが、次の入試改革では変な現象が起きます。


現中2生から施行される入試制度。
観点別評価が加わる入試。
確かな学力をつけることはもちろんのこと、当たり前のことですが、学校での学習状況も大切です。
各中学校がどういう観点で「主体的に学習に取り組む態度」を評価するのかよく聞いておく必要があります。


塾も最新の情報を入れ、子どもたちへのより良い指導をしていきます。

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